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フィルムポリマー

技術情報

フィルムポリマー

TAC技術情報 A-020002

一液型の推進・シールド・ケーソン工法用滑剤
  要
 推進工法の滑剤は、ヒューム管と地山間の空隙部に注入し、管体が前進する際の摩擦低減を図ることを主目的にしています。近年、推進工法では大断面化や長距離化の傾向があり、推進機の推力低減のため、摩擦低減効果の大きな滑剤が求められています。
 一方、シールド工法においても土質、土被り、掘削径によっては、掘進に伴う振動が地上家屋などに伝播する状況が発生し、掘進機の推力低減のために掘進機周辺に滑剤を注入する事例も報告されています。また、ケーソン工法も大深度化が進み、周面摩擦抵抗低減のニーズがさらに増しています。
 フィルムポリマーは、こうした滑剤としての十分な性能を有し、スムーズな推進・沈設を可能とするポリマー系の一液型滑剤です。なお、フィルムポリマーP代替品として、掘削添加材で多くの実績を持つ複合高分子TACキャリーも優れた滑剤特性を有します。
お客様のメリット
  • 一液型滑剤のため、混練がとても簡単にできます。
  • 混練後、すぐに性能を発揮するため、スムーズな施工が可能です。
  • 滑剤未使用時にくらべ、約90%の摩擦低減が期待できます。
  • 使用量を変更することで、濃度を任意に調整できます。
  • 発送荷姿は小型の梱包なので、ストックスペースは小さくて済みます。
  姿
  徴
  • フィルムポリマーP(0.5%濃度)で3~4dPa・s、TACキャリー(0.5%濃度)で4~6dPa・s、
     フィルムポリマーL(1.5%濃度)で20dPas程度の粘性を有し、7日経過後まで安定した性状を保持しています。
  • APIろ過試験(滑剤300ml、圧力0.3MPa、加圧時間7.5分、計測値×2)
     滑剤注入後の安定性、耐水希釈性、耐逸水性能を確認するために、APIろ過試験機を用いて比較試験を行いました。フィルムポリマーの優れた特性がよく表現できています。
  • 引張荷重
     締め固めた砂の上に上記材料を充填し、静止した物体(レンガブロック)が動き始める時の最大荷重から、摩擦運動の式(F=μN)より静止摩擦係数を求めました。
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