技術情報
S-TAC工法
TAC技術情報 B-017002
強度を発現する推進工事用の滑材併用裏込め注入材
概 要
推進工事では、施工中から施工後において、地表面の沈下抑止と近接構造物への影響防止が重要です。これらを満足するためには、推進機の推力低減のために管周ボイドへの滑材充填を適切に実施するとともに、裏込め注入材は一定強度を満たすことが重要です。これら両者により、推進工事の安定した施工を確保することができます。
S-TAC工法は、こうした滑材・裏込め注入材双方の機能を併せ持ち、従来の推進工完了後に実施する裏込め注入工を省略できる高強度発現型の滑材を用いた推進工法です。
A液 (1,000 L) | B液 | |||||
硬化材 | 助材クレーサンド | 安定剤 | 潤滑剤 | 水 | 塑強調整剤 | |
品名 (真比重) |
早強セメント ( 3.14 ) |
TAC-βⅡ ( 2.60 ) |
TAC-Re ( 1.27 ) |
TACスライダー ( 0.95 ) |
清水 ( 1.00 ) |
TAC-3G ( 1.37 ) |
1.1m3当り | 250 kg | 125 kg | 5.0 kg | 50 kg | 816 L | 100 L |
お客様のメリット
〇 滑材と裏込め注入材双方の機能を併せ持つため、推進工完了後の置換が不要です。
A液性状 | A液+B液の性状 | ||||
生比重 | フロー値 ( mm ) |
ゲルタイム ( 秒 ) |
密度 ( g/cm3 ) |
一軸圧縮強度 ( N/mm2 ) |
静止摩擦係数 |
1.25 | 405 | 9.6 | 1.26 | 0.25 (σ 1h) | 0.36 |
〇 従来の裏込め注入材と比較して、静止摩擦係数を26%低減することができます。
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A液 (1,000 L) | B液 | ||||
硬化材 | 助材クレーサンド | 安定剤 | 潤滑剤 | 水 | 塑強調整剤 | |
品名 (真比重) |
早強セメント ( 3.14 ) |
TAC-βⅡ ( 2.60 ) |
TAC-Re ( 1.27 ) |
TACスライダー ( 0.95 ) |
清水 ( 1.00 ) |
TAC-3G ( 1.37 ) |
潤滑剤添加 | 250 kg | 125 kg | 5.0 kg | 50 kg | 816 L | 100 L |
潤滑剤なし | 250 kg | 125 kg | 5.0 kg | - | 868 L | 100 L |
A液性状 | A液+ B液性状 | |||||
生比重 | フロー値 ( mm ) |
ゲルタイム ( 秒 ) |
密度 ( g/cm3 ) |
一軸圧縮強度(1h) ( N/mm2 ) |
静止摩擦係数
μ |
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潤滑剤添加 | 1.25 | 400 | 17.2 | 1.26 | 0.2~0.4 | 0.36 |
潤滑剤なし | 1.25 | 480 | 9.6 | 1.26 | 0.3~0.5 | 0.48 |