エアモルタル

AIR  MORTAR

エアモルタルとは

スラリー状の生モルタルに発泡させた気泡を混入した「エアモルタル」は、セメント、粘土系細骨材、水、および起泡剤から構成されます。配合の調整により、用途に応じた任意の強度で製造可能です。

FLOW-TAC工法

FLOW-TAC工法は、タックが独自に開発した「FLOW-TACエアモルタル」を用いた工法です。モンモリロナイトを含むクレーサンドを活用することで、従来の陶土エアモルタルを大きく改良し、優れた流動性・安定性・充填性を実現しています。
「FLOW-TACエアモルタル」に混入される独立気泡は微細かつ強固で、フロー値が大きく、材料分離を起こさない(ブリージングしない)特性を有しています。このため、狭い空隙部への確実な充填と、2,000mを超える圧送性が両立できます。さらに、補助剤「フロータックエイド」を併用することで、3,500m以上の圧送にも対応可能です。

FLOW-TAC(フロー値300mm)

流動化剤添加(フロー値400mm)

使用用途

シールドへの管布設にともなう中詰め注入をはじめ、山岳トンネルや護岸、建物基礎における空洞充填など、幅広い用途に対応しています。

配合例(1m³当たり)

一軸圧縮強度
(28日強度)
高炉セメント TAC-α TAC-フォームH 空気量 比重
0.1〜0.2N/mm2 200kg 30kg 0.8kg 522L 40% 0.75
0.5〜1.0N/mm2 250kg 30kg 0.8kg 506L 40% 0.79
1.0N/mm2 300kg 25kg 0.7kg 541L 35% 0.87
1.5N/mm2 350kg 25kg 0.7kg 525L 35% 0.90
2.0N/mm2 400kg 25kg 0.4kg 658L 20% 1.08

FLOW-TACの特徴

FLOW-TACの仕組みや施工例をご紹介します。

FLOW-TACエアモルタル製造工程

助材に使用するベントナイトやクレーサンドを混練・溶解し、十分に膨潤させた助材溶液をあらかじめ作成しておきます。 助材の先練りシステムは、エアの消泡を防ぐための重要な工程です。

①作成した助材溶液と規定量の水をミキサに投入し、撹拌しながらセメントを加えます。
②コンプレッサで作った圧縮空気と起泡材を強制混合し、発泡筒を通してシェービングクリーム状のきめ細かな気泡を生成します。
③作成した生モルタルに気泡を投入し、撹拌します。
④これにより、FLOW-TACエアモルタルが完成します。
⑤長距離圧送時には、必要に応じて「流動化剤フロータックエイド」を添加し、流動性をさらに高めます。

エアモルタル施工例

エアモルタル注入フロー例

省スペース用ミニプラント

大容量施工用Wプラント

発泡装置

発泡状況

エアモルタル打設前

エアモルタル打設中

エアモルタル打設完了後

FLOWモルタルバッグ

管布設工事においては、従来、中詰めエアモルタル注入にともなう間仕切り工に煉瓦やモルタルが使用されていましたが、作業時間の長さや十分な強度の確保に課題がありました。 タックが開発した「FLOWモルタルバッグ」は、大きな浮き袋状の構造を持ち、仕切り位置の配管に装着して使用します。中詰めモルタルをそのまま、または塑強調性剤を加えて袋内に注入することで、間仕切り工を容易に行うことができます。

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