技術情報
クリスタルWet工法
TAC技術情報 E-024001
浸透剤(界面活性剤)とファインバブルによる粉じん飛散抑制
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概 要
構造物取壊しやトンネル掘削で発生する粉じんの飛散は、近隣住民・家屋や通行人への影響のみならず作業員の健康悪化にも懸念があります。 従来、粉じんの飛散抑制には大量の水道水散水で行っていますが、その効果には限界が有りました。 クリスタルWet工法は、浸透剤の水の表面張力低下とファインバブルの濡れ性(付着)向上の特徴を持つ抑制材の散水で粉じん粒子を素早く落下させ、水道水散水以上の飛散抑制効果が有ります。 本工法は、浸透剤TACフィルトSとファインバブル発生器および抑制材自動混合装置で構成されています。 【特許第6837890号:粉じん飛散抑制材及び粉じん飛散抑制方法】お客様のメリット
- 従来の水道水散水に比べて、2~3倍の粉じん抑制効果があります(実証施工結果)。
- 抑制材散水は水道水散水と比べて、少量で粉じん飛散抑制が可能です。
- 抑制材自動混合装置は仕様に合わせコンパクトに製造でき、中小断面トンネルでも適用可能です。
実証施工例 (効果確認:2023年8月)
- 工事、場所:地下5.5mでの圧砕機による鉄筋コンクリート躯体の解体工事、奈良市内
- 確認方法:3ケース(①無散水、②水道水散水、③抑制材散水)の粉じん濃度をデジタル粉じん計LD-5を用いて、各5分間計測する。 圧砕位置と粉じん計との離隔は約4mである。
技術登録 (共同開発:株式会社奥村組、株式会社タック)
1) NETIS登録番号:QS-230034-A