技術情報
岩盤シールド用高強度砂モルタル
TAC技術情報 B-018001
概 要
シールド工事におけるテールボイドへの裏込め注入材には、材料分離を起こさず早期に地山強度以上に固化することが求められます。岩盤シールドの場合、従来の二液性可塑状型裏込め注入材のA液に替えて、砂モルタルにすることで高い長期強度と耐久性が得られます。
お客様のメリット
- 従来の裏込め注入材と比較して、約20倍以上の長期強度が得られます。
- テールボイドの安定している岩盤シールドにおいて、長期強度と耐久性が得られることからセグメントの厚さや鉄筋量の低減にも寄与できます。
特 徴
早強セメントと砂をベースにすることで、早期かつ高強度発現を可能としました。
また、数種類の添加剤を用いることで、施工面で重要となる流動性を確保しつつ、圧送時の材料分離抵抗性や増粘による水中不分離性を備えています。
<配合例>
材 料 名 (真比重) |
A液(1.0m3) ρA=2.16 |
B液 |
|||||
硬化材 (3.14) |
細骨材 (2.5) |
流動化剤 (1.06) |
増粘剤 (1.055) |
消泡剤 (0.875) |
水 (1.00) |
塑強調整剤 (1.37) |
|
品 名 |
早強セメント M |
砂 S |
マイティ 21BR M |
ビスコトップ 200LS-2 V |
DKQ1-1183 D |
清水 W |
TAC-3G B |
数 量 | 747 kg | 1046 kg | 15 kg [C×2%] |
14.1 kg [W×4.5%] |
0.02 kg [V×0.1%] |
314 L | 60 L [A×6%] |
<水セメント比および含水比>
水セメント比 (W/C) | 0.42 |
砂セメント比 (S/C) | 1.4 |
<注入フローおよび使用設備>
<性状確認>
項目 |
高強度砂モルタル |
従来の裏込め |
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測定値 |
基準値 ※ |
基準値 ※ |
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A液 |
生比重 |
2.18 |
2.18±0.10 |
1.03~1.13 |
|||
フロー値 |
400×400mm |
300~500mm |
300~500mm |
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A+B液 |
ゲルタイム |
10秒 |
15秒以内 |
15秒以内 |
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一軸圧縮強度 |
12時間: 28日: |
15.9 N/mm2 49.7 N/mm2 |
12時間: 28日: |
10 N/mm2 40 N/mm2 |
12時間: 28日: |
0.5 N/mm2 2.0 N/mm2 |
※自社基準
<混合性状>
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