技術情報
硬化型クレーショック
TAC技術情報 C-017002
地山強度を有する三液式の硬化型充填材
概 要
硬化型クレーショックは、TAC-β溶液(aⅠ溶液)とセメントベントナイト溶液(aⅡ溶液)の二液をラインミキサで混合した後、TAC-3G(B液)を1.5ショットさせる新しいクレーショックです。
お客様のメリット
- aⅠ溶液、aⅡ溶液、B液の三液混合後にはクレーショックと同等の粘性を有していますが、経時とともに強度が発現するため、注入後の置換が不要です。
- aⅠ溶液とaⅡ溶液の比率を調整することで、間隙充填材から粘土モルタルまで様々な配合の選択肢を有しています。
硬化型クレーショック(粘土モルタル)配合例 (1.05m3当り)
aⅠ:aⅡ 混合率 |
aⅠ液 |
aⅡ液 |
B液 |
||||
助材 |
混練水 |
硬化材 |
助材 |
安定剤 |
混練水 |
塑強調整剤 |
|
TAC-β |
清水 |
高炉セメント |
TAC-β |
TAC-Re |
清水 |
TAC-3G |
|
1:0 |
520 kg |
800 L |
― |
― |
― |
― |
50 L |
3:1 |
390 kg |
600 L |
38 kg |
33 kg |
2.5 kg |
221 L |
50 L |
2:1(推奨) |
346 kg |
533 L |
50 kg |
50 kg |
3.3 kg |
295 L |
50 L |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1:1(推奨) |
260 kg |
400 L |
75 kg |
75 kg |
5.0 kg |
443 L |
50 L |
0:1 |
― |
― |
150 kg |
150 kg |
10.0 kg |
885 L |
50 L |
特 徴
- 混練直後の粘性は400~500dPa・sで、クレーショックと同等の粘性を有しています。
粘性測定例 (リオン株式会社製ビスコテスターVT-04F 2号および3号ローター使用)
2:1(推奨) | 8 | 450 |
---|---|---|
1:1(推奨) | 5 | 400 |
※清水:0.01dPa・s、マヨネーズ:80 dPa・s、チューブグリス:300 dPa・s
28日で0.02~0.08N/mm2、56日で0.02~0.09N/mm2の一軸圧縮強度を発現します。
一軸圧縮強度測定例
aⅠ:aⅡ混合率 |
28日強度 (N/mm2) |
56日強度 (N/mm2) |
備 考 出典:理工図書、「新ボーリング図を読む」、p165 |
1:0 |
0.01(τ =5kPa) |
0.01(τ =5kPa) |
N<2(非常に軟らかい)、<0.025N/mm2 |
3:1 |
0.02 |
0.02 |
N<2(非常に軟らかい)、<0.025 N/mm2 |
2:1(推奨) |
0.03 |
~0.04 |
N=2~4(軟らかい)、0.025~0.05 N/mm2 |
---|---|---|---|
1:1(推奨) |
0.08 |
~0.09 |
N=4~8(中くらい)、0.05~0.1 N/mm2 |
0:1 |
0.8 |
~1.0 |
N>30(大変硬い)、0.4 N/mm2以上 |